心と思考 〜 四十にして惑わず 喜びをもって生きる 〜

中年サラリーマン技術者の心の学びの記録

【Vol.6】自己否定から自己受容への意識転換


前回記事からの続き、自己受容のコツについてです。

 


このやり方ならすぐに劇的な変化を遂げられる、

 


なんてものは存在しません。

 


自己否定癖がついてて、なかなか自己受容がうまくできない私のような人間が変わるには、とにかく自己受容の練習を繰り返すことです。

無理やり自己否定思考を矯正し、自己受容の意識を刷り込んでいくしかありません。

 


セミナーの中での最初の課題は、

1日3つ、自分の好きなところを挙げる

というものでした。

 


で、実際やってみるのですが、これがなかなか出てこないんです。

 


無理やり絞り出しても、出てくるのは、上手くできたことに対して褒めること(成果承認)ばかり。

 


成果承認でも、褒めていることには変わりないのですが、じゃあもし成果を出せなかったらダメなのか、ということになってしまいます。

自己肯定しているつもりが、自己否定と裏表で共存してしまっているんですね。

 


これでは自己否定癖はなかなか矯正できません。

 


大事なポイントは、自己肯定でなく、自己受容だということを意識することです。

 


どういうことかというと、できたことを褒めるのではなく、できなかった自分も褒める。

つまり、成果承認の前に、『存在承認』をするということです。

 


×『思ったようにできなかった、努力が足りなかった』

⚪︎『思ったようにいかなかったけど、次頑張ろうと思えた自分が好き』

 


×『また休日を無駄にダラダラ過ごしてしまった。』

⚪︎『日々頑張ってる自分を労わって、エネルギーをチャージできた。充実のダラダラであった。』

 


といった感じでしょうか。

 


今までネガティブに考えていたことを、視点を変えてポジティブに見る

これは目から鱗でした。

 


そして、頭で考えるだけでなく、書き出すということもポイントです。

脳内のイメージを言語化し、アウトプットすることで、意識の中に定着し、それを繰り返し習慣にすることで段々と無意識的にできるようになります

 


今まで無意識的に自分を責めていたことを逆に転換し、無意識的に褒めるという発想です。

 


自己受容がうまくできない人は、

厳しい教育方針の環境で、褒められることよりも叱られることの方が圧倒的に多かった人

がそうなる傾向になりやすいようです。

 


おそらくその理由は、

親や周囲から押し付けられてきた価値観、理想像が潜在意識に刷り込まれ、その理想を体現できない自分を無意識的に責めるというパターンが出来上がってしまっている

ということなのでしょう。

 


これを変えるには、今まで否定してきた分を取り返すように、自分を褒めて刷り込んでいくしかないようです。

 


私も日々実践中ですが、これができるようになってくると、自分を責めて落ち込むことも少なくなりますし、凹んでもニュートラルに戻ってきやすくなります。

 


ということで、コツコツと自己承認の意識を定着させて、前を向いていける基礎を作っていきましょう。